東南アジアに進出している
日系企業の工場を支える三宝電機の存在

近年、日系企業のメーカーが東南アジアに工場を持つことが増えています。その生産体制の構築において、建築設備からグローバル化を支える三宝電機。現在東南アジアで活躍する3名の談話から、三宝電機の存在について紐解きます。

K.T
SEAMEC MALAYSIA SDN.BHD
Technical Advisor
(技術アドバイザー)
2014年入社
工学部 機械工学科

K.S
SEAMEC MALAYSIA SDN.BHD
Managing Director
(取締役社長)
1988年入社
工学部 電気工学科

N.I
SEAMEC MALAYSIA SDN.BHD
Senior Engineer
(シニアエンジニア)
2013年入社
理工学部 機械工学科

  • 1.現在の仕事内容

    私は日本の三宝電機で3年間勤務した後、シーメックマレーシアに配属されました。現在は日系企業を中心に工場の空調工事・電気工事・ユーティリティ設備の施工管理を行っています。ユーティリティ設備に関してもう少し詳しく説明すると、圧縮空気や真空、その他冷却水、空調用の冷水、ホットオイルボイラー工事(熱媒油)など、お客様の生産過程で使われる設備の改修を行っています。

    私も元々は日本の三宝電機の施工管理士として働いていました。現在はジョホールバル支店のテクニカルアドバイザーの役職に就いています。工事の設計や施工内容がお客様の求める基準に達しているかどうか、工事内容のチェックを行っております。また、日系企業の駐在員の方々とのやり取りも行っています。

    私はシーメックマレーシアの社長として、従業員の管理やマネジメントをメインに行っています。また、現地採用の従業員の教育も仕事のひとつです。

  • 2.言語が違うコミュニケーションの難しさ

    言語が違うので、伝わるものもなかなか伝わらないです。その限られた中でどんな情報を伝えるべきかを考えた際に「気持ち」という部分が重要だと考えています。温度感だけでも伝えられると、そこに向けて頑張ってもらえます。

    三宝電機で働いていて思うのが、先輩社員が優しいということ。わからないところを聞いたらすぐに教えてくださるので仕事がしやすい環境です。できないことは上司と一緒に考える機会も設けてもらえます。K.Sさんも基本的に優しいですが・・・ちょっと厳しいところもあります(笑)。

    (笑)。N.Iさんは非常に良くやってくれていると思うよ。お客様も協力会社の方もN.Iさんの誠実さに好意をもたれています。急な工程調整や人員調整は苦労するのですが、彼の存在によって、皆が積極的に協力をしてくれます。彼の人柄によるところだと思います。

  • 3.マレーシアと日本のギャップを埋めるキーマンになる。

    日本とマレーシアでどこが違うかと言われたら、「全部が違う」。もちろん言語も違うし、文化も違うし、施工方法も違うね。そういった面では結構苦労します。日本では、今必要でないことも1から10まで教えてあげることが大切ですが、こちらは違います。必要性がないと現地の人は学ぼうとはしないので、のちに必要になるということを説いてから教えております。

    私が思うに、事が起こってから考えるというのがこちらのやり方ですね。私が特に感じたことは安全面に関する違いです。安全確認や計測など日本と比べるとこちらは不十分な部分もあるのでそこは重点的に取り組んでいます。

    そういったギャップは私も感じています。私が3年間日本での経験や学んだノウハウを活かして、そのギャップを埋めていけるようなキーマンになれるよう頑張っています。私を中心に日本でのやり方がこちらでも広まっていけるようチャレンジしていきたいですね。

  • 4.マレーシアで1番の建設設備会社を目指して。

    三宝電機がマレーシアで色んなお客様に認知されて、建設設備業者としての地位を確立できるようにしていくことが目標です。そのためには先程N.Iさんが言ったように、日本流に近づけていくことが不可欠だと思います。

    今後関わってくる人の個性や性格を理解していきたいと思います。業者のかたそれぞれの得意分野を活かす適正な配置をし、よりやりやすい現場管理を目指したいと思います。

    私がいるシーメックマレーシアで、これからもたくさんのお客様に認知され、工事を依頼してもらえるように努めていきたいと思っています。新規設備にも既存改修にも対応できる柔軟性やN.Iさんのように日本語も話せる方がいるのは、他社にはないバリューだと思っています。そのためにも、社内のダイバーシティ化をより加速させ、チーム一丸となりお客様の課題に向き合っていきたいですね。